初夏の北海道旅行 最終更新日
2015.7.27
2015.6.7~6.13


レブンアツモリソウが見たいからと
花の時期に合わせて北海道を訪れました。
ついでに行った余市・積丹半島も含めよく歩きました。膝が痛いと自信がなかったものの自分でも感心するくらいに歩きましたよ。お蔭で通常の観光旅行では見られない景色をいっぱいに堪能してきました。
もちろん花もです。
風景・花の写真は別のページにアップしていますのでここでは旅のよもやま話を綴っていきます。

宗谷岬付近から見える利尻富士
余市 マッサンの工場
ニッカウヰスキー工場は今日も大勢の見学者で賑わっていました。リタハウスは内部も当時のままに残されているようです。昭和の初めにこんなにおしゃれな家だったとは、うらやましい限り。
ニッカウヰスキー余市蒸留所
工場は今も現役稼働中です。
左:石炭直火蒸留
今でも人力で続けられています。ポットスチルに石炭を加えている職人さん
右:無料の試飲コーナー
オンザロック、水割り、ハイボールとお好みで飲めます。ソフトドリンクもありました。
もちろん、私は試飲しました。
ニセコにて初体験
熱気球に初体験です。夕方風が治まるのを待つこと約1時間。風が治まるとそれっとばかりに準備(トップの5枚の写真)して、空へ。
静かにスーッと上がります。時折バーナーの音がするだけで、いい気持ちです。
5分ほどで降りてきますが、また乗って今度はもっと上に、もっと遠くまで行きたい気分でした。
積丹半島神威岬
熱気球に一緒に乗った同年輩のご夫婦から神威岬が素晴らしいと聞き、小樽観光を変更して積丹半島へ来ました。
駐車場から岬先端まで歩くこと30分。
尾根伝いに海を空を花を堪能しながら、素晴らしい景色を満喫しました。
変更して良かった!!
神威岬の花々
ハマナス、エゾカンゾウが花盛りです。
斜面にいっぱいに咲いていました。
そして尾根から見下ろす海は底の石まで見えるほどの透明度です。
お天気も良かったので海の色が一層きれいでした。積丹ブルーというのだそうです。
OK
島武意海岸
こちらも積丹半島の観光スポット
真っ暗なトンネル近道を過ぎるとすぐに海岸に出ます。神威岬を比べるとちょっとインパクトが弱いかな。こちらは赤い印象の海岸でした。
ラッキー
稚内で泊ったホテル。予約の海側のツインが用意できなかったそうで、アップグレードをしてくれました。クラウンツインだそうです。リビングと寝室が別の部屋になっており、ベッドも広いし、トイレも二つ。こんなことでもない限りには私たちの財布では泊れないお部屋でした。ハッピー♡
線路の終
JR稚内駅。線路のその先は砂利でふさがれています。そうなんだここは北の果て、日本の最北端の駅なのだと実感しました。
遠くまで来たんだな~。
稚内港北防波堤ドーム
1936年に建設された全長427mの波除です。
現在は稚内の観光スポットになっています。左はそのドームをホテルの窓から見たもの。
右はドームの中です。マウスを乗せると夜の景色に変わりますよ。
利尻島 姫沼・オタトマリ沼
左:姫沼
ポン山がその湖面に映っるビューポイント。残念ながらこの日は小雨が時々降る天気。
右:オタトマリ沼
こちらは利尻山が湖面に映ります。水鳥がたくさん湖面を飛び交っていました。
お天気が悪く絶景は見れませんでしたが、沼の周りではたくさんの高山植物が見れます。この時もスミレやマイヅルソウなど可憐な姿で咲いていました。
倒木
姫沼で見たものです。散策路を塞いで倒れています。どれくらい大きいか?
左写真の木が切りこんであるのは迂回路用にステップが2段作ってあります。つまり、それ位の太さがありました。
野鳥発見!
道路の反射板に止まっているのはクマゲラかな。ミミズクのものもありました。
そして、沼浦展望台で出会った男の子に教えてもらった白鳥。
分かりますか?利尻山の残雪が白鳥の形をしていますね。
小雨降る中
残念ながらお天気は時々雨。
南浜湿原では傘をさして観光の人も。
エゾイソツツジ、ワタスゲが咲いていましたが雨に濡れてワタスゲはかわいそうな姿に。
右の写真をクリックするとワタスゲの道出てきます。
二つの展望台
左:見返台園地よりの眺め
遠くに見えているのはフェリー発着場のある鴛泊の港。駐車場から100段の階段を上がって、利尻山の五合目にたどり着きます。
右:夕日ヶ丘展望台よりの眺め
手前に見えるのがポンモシリ島、向こうは礼文島の島影です。
名前のとおりお天気が良いと美しい夕日が見れたでしょうね。
北のカナリアたち
利尻・礼文の二島では映画「北のカナリアたち」のロケ地を観光地として紹介しています。まだまだ準備不足のようで見るべきものは少なかったです。
カモメ
二島のあちこちでカモメに出会いました。営巣しているカモメはセグロカモメではないでしょうか。大型のカモメです。
波打ち際にたくさんいるのは何カモメでしょうか。
沼浦展望台から下を見下ろして撮っています。
雑草のごとく
左:リシリヒナゲシ
駐車場や建物の隅に咲いています。利尻島だけの固有種です。
右:ミヤマオダマキ
あちこちに雑草のように咲いています。
礼文島でペンションの方に聞いたところ、種が飛んできていたるところに咲いているそうです。山のものは丈が低く、里のものは背が高くなるそうです。
利尻山
左:稚内からのフェリー船内より見える利尻山。頂上に厚い雲を被っていました。
右:利尻島、礼文島の4日間を通して最終日にようやくそのきれいな姿を見せてくれました。礼文島、林道コースからみた利尻山と香深の港です。
OK
歩いて、歩いて
礼文島初日、桃岩展望台コースのトレッキングにチャレンジ。知床から香深までの7.3km。眺めが良く、お花畑のある魅力的なコースなのですが、この日は午前中霧雨が時々降り眺望は全くダメでした。前日の小雨の後でもあり、トレッキングコースは足元が滑り大変な思いをしました。
花々は霧雨でより一層魅力的だったのは何よりでした。
レブンアツモリソウの保護
環境省によって絶滅危惧種に指定されているレブンアツモリソウは地元のボランティアや環境省によって保護されています。
「防犯カメラ作動中」看板の上方、白い点に見えるのはレブンアツモリソウです。
心無い人によって時々盗掘がいまだにあるようです。
礼文島の山の環境
冬の北西風が強く、雪が吹き飛ばされてしまう西斜面は夏には花畑になり、積雪の保温効果のある東斜面は凍結に弱い熊笹の原にになるそうです。
実際尾根の右と左とでは全く違った景色の所はあちこちにありました。
因みに、礼文島にはクマ、鹿、キツネそしてヘビもいないそうです。
看板
トレッキングコースのある礼文島には案内標識があちこちにあり便利でした。目的地までどれだけ歩けばいいのか、トイレは次はどこかなど。
トレッキングコースに咲く花などは大変参考になりました。
蝦夷で江戸?
どうして「江戸屋」なのと地図を見ながら思っていましたら、「岬めぐりコース」の途中の看板でその訳が分かりました。
スッキリ!
左の看板には
江戸時代に加賀出身の銭屋五兵衛さんがロシアとの密貿易の傍らキンツバ焼きを始め、その屋号を江戸仕込みのために「江戸屋」としたことから。また一説には屋号「遠藤屋」がエンドヤになまったもの。2説あると説明されています。
礼文島の防寒・防風対策
島の民家はどこも二重玄関です。夏場の玄関飾りの鉢植えの花もこの中にありました。
左は礼文島内の畑です。周りをオオイタドリ等の背高い雑草に囲まれていますが、これが防風の役目をしているようです。畑が雑草の中にあるとは思いがけないことでした。
右はお稲荷さん
お社が建物の中にあり、外から鳥居以外では神社だとは分かり難いですね。
喫茶店
歩き疲れてようやく見つけた喫茶店。
喫茶店として店舗を構えているのは礼文島ではここ1件だけだそうです。
マスターがサービスに出してくれたのは、なんと捕れたばかりのシマエビ、ボタンエビ、甘海老。まだ生きていました。
エビはもちろん美味しかったですが、コーヒーも丁寧に入れられ香り豊かでおいしかったです。マスターのお話も楽しかった。
OK
お世話になった宿
利尻島・礼文島でお世話になりました。
特に礼文島では港や銭湯への送迎や、トレッキングコースの案内・送迎など大変お世話になりました。2件ともにお食事は美味しかったです。ありがとうございました。
二つの最北端
左:礼文島最北端のスコトン岬
右:本島の最北端 宗谷岬

どちらも海が、空がきれいでした。
でも、冬は鉛色に変わってしまうのでしょう。冬景色も見てみたいです。
宗谷丘陵
周氷河地形の丘陵に建ち並ぶ風力発電用の風車は全部で57基もあるとか。
これでどれ位の電力が賄えるのでしょうか。

今まで訪れた北海道各地の中でもその雄大さを感じる一番の場所だったように思います。
オロロンライン
遠別からノシャップ岬に向かっています。
電柱もないほとんど直線の道。
左写真進行方向の左手は海で道路脇にはエゾカンゾウ・スカシユリ・シシウドなどの花がいっぱいに咲いていました。
途中風車群も数か所ありました。
気持ちよくドライブ、運転手は私。
雪・風対策
シェルターとは?冬場の風雪を一時しのぐトンネルの様なものです。稚内からサロベツ湿原への道 40号線では数か所見かけました。中にはトイレのあるシェルターもありました。
左は礼文島の港。海側にある壁は防風壁でした。道路に防風壁は北海道では良く見かけるのですが、港のそれは初めてです。
シェルターの中に入れます。
ロシア語の標識
稚内付近ではあちこちで見かけたロシア語。
道路標識だけではなくお店の看板にもロシア語表記の店がありました。
右写真ではロシアのサハリンや友好都市の方向も利尻島・礼文島と同じように表示されています。ちょっと異国情緒を感じました。
旧瀬戸亭
昭和20年~40年代稚内が底引き網漁で活気があった頃の豪邸です。
一見何気ない民家のようですが、中はさすがに豪邸を思わせるお金のかかった設えになっていました。
右は霧笛
ふいごの原理で音が鳴りますが、どこか哀調を帯びた音色に底引き網漁が華やかなりし頃の港の風景を思い浮かべました。
海の幸
夏の北海道と言えばウニ。
利尻・礼文の二島では夕食に毎回ウニが出ました。滞在中にエゾバフンウニも解禁となり、キタムラサキと共に味わいました。生ウニ、焼きウニ、蒸しウニ どれもおいしかったです。
左は民家の前てお母さんが整理していた鮮魚。スケソウダラは分かりましたが、メバルのように見えるのはヤナギノマイだそうです。
キタキツネ
宗谷岬で出会ったキタキツネ。
レンタカー会社の方に「運転中に鹿は普通に出てきますから気を付けてください」と言われてましたが、鹿には会えませんでした。
左の狐はまだ子ぎつねのようです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

左の写真からは
写真集「初夏の北海道旅行」へ
右の写真からは
写真集「利尻・礼文 花めぐり」へ
移動できます。