ジャスパー ボーベール湖の朝
カナディアンロッキーの旅
2014.6.25〜7.2
最終更新日
2014.9.14



昨年計画して、旅の準備もほぼ終わったころに、当地の大雨の災害の為に急遽キャンセルになった旅でした。今年こそはと気合十分に出発。お天気にも恵まれて楽しい旅となりました。野生動物、高山植物と自然いっぱいの国立公園を巡る旅は期待以上のものでした。また、自由な時間もかなり取れましたから失敗を楽しみながら旅しました。

の付いている写真はクリックで拡大します。
BGMはグルックの「流れゆく小川(やさしい春の季節)」です。

メディスンレイク
広いカナダ
エドモントンからジャスパーまで車で約4時間半。交差点を4度回るとホテルに着くのだそうです。エ〜ッ!から始まりました。
高速道路でその広さを感じました。地平線まで道路を見渡せます。高速道路ですが左側は対向車線です。分離帯が広いですね。対向車だと認識しやすいように昼間でもライトをつけるのがカナダのルールだそうです。

左はアサバスカ滝、右はタカカウ滝
膨大な水量です。特にタカカウ滝は傍まで行って見れるのですが水しぶきがカメラにかかってこれ以上近寄れませんでした。
カッパが要りますね。
自由に
ジャスパーではレンタサイクルでちょっとお出かけ。サドルが低すぎて難儀しましたが、2時間ほど楽しんできました。そして、そのついでにいっぱいに野の花の写真も。

ジャスパーの一大観光スポット、マリーンレイクとスピリットアイランド。湖の色が乗船場付近から奥に行くにしたがって変化します。写真的には午後からの観光のほうが良いらしいです。逆光になっています。
右は季節によってそのブルーの色が変化するペイトーレイク。上から見下ろすから一層綺麗なブルーが楽しめるそうです。平凡な表現ですが、「まるで青い絵の具を溶いたみたい」はぴったりの言葉に思えます。
カナダ横断鉄道
100輌以上も連結する貨物列車。速度は遅く、いつまで続くの?と思えるくらい。
左はレイクルイーズ駅で。
右はジャスパー付近です。
観光・レジャーの足
キャンピングカーはカナダのレジャーによく使われているそうです。このペイントがきれいな車はレンタカーだそうです。
また、観光に活躍しているのがロッキーマウンテニア号。バンクーバーからカルガリー・ジャスパーと1泊2日で走るのですが、寝台車はなく乗客は夜はホテルに泊まります。
コロンビア大氷原
麓からバスに乗って、途中雪上車に乗り換え氷原まで行きます。乗った雪上車の運転手さんは女性。冬はシンガーとして働いているそうで、車内でその美声を披露してくれました。
氷河
左はコロンビア大氷原の上です。表面はシャーベット状ですが、そのすぐ下は固い氷。現地ガイドさんが氷河の融水をペットボトルに注いでくれました。若返りの効果があるとか!美味しい水でしたが、効果のほどは?
右はクロウフット氷河を下から見上げています。この氷河も近くに行くと同じなのでしょうが、氷の塊の様にはなかなか思えません。
民家?&橋?
ジャスパー国立公園内にある唯一の民有地がこの赤い家。ボウ湖畔にあり、1937年に完成しナムタイジャ・ロッジと呼ばれています。狩猟の名人ジミー・シンプソンさんが建てたそうです。山にも彼の名前が付いています。
右は岩が浸食されてできた自然橋。昔は通行できたそうですが、今でも浸食が進んでいるので危険らしく、通行禁止です。
ホテルの花
ジャスパー・パークロッジのエントランスの花です。女性が屋根に上がって水やり作業中。もう少しで頭から水を被るところでした。ロッジのあちこちに花がいっぱいで、水やり作業も大変でしょうね。
フェアモントのホテルはどこも花がいっぱいでした。
ホテルの設備
ベッド!高すぎるのです。背の低い私ではヨイショと上る感じ。ちょっと気楽に腰かけられません。落ちると痛いよ。
何処のホテルのベッドも高すぎた。
右はクロークにおいてあるステップ。
最初は何だろうと思いましたが、小さい子供がレセプションの人とお話ができるようにとの配慮です。これも宿泊した3つのホテル、いずれにもありました。
シャトー・レイク・ルイーズ
ルイーズ湖畔にあるホテル。中にはレストラン、テイクアウトのお店、お土産屋さんとどこにも出かける必要がないように揃っています。インテリアも素晴らしく、ステンドグラスの素敵な廊下もありました。1泊しかできなかったのは残念です。
フェアモント・バンフ・スプリングス・ホテル
山の中にあるお城のようなホテル。中は迷路のようになっていて、現地日本人ガイドさんはこのホテル内部を覚える事が最初の仕事だそうです。1888年に木造で建てられたものが焼失して、現在の建物になったそうですが、増築が繰り返され迷路になっています。ロビーがいくつあったやら。迷子になりそうなくらいに広かった。
映画の撮影 
上のホテルはボウ滝の傍にあり、「帰らざる河」の撮影に使われた所。主演のマリリン・モンローもこのホテルに宿泊。撮影で怪我をした足でゴルフを楽しんでいる写真がホテルに飾ってありました。ちなみに怪我をしたモンローを誰がサポートするかでホテル従業員内でひと騒動あったとか。
左はそのボウ滝。落差は小さいけど流れが速く、水量の多い滝でした。
水遊び
湖でボートや水上ボード?を楽しむ人たち。
カヌー遊びが一般的なようであちこちの湖でカヌーに出会いました。マリーンレイクではカヌーの横を通るたびに観光船は減速していました。
バンフの街かど
端から端まで歩いて行けるような小さな町ですが、カナディアンロッキー観光の拠点です。日曜日には大変な混雑でしたが、写真は月曜日、すっかり静かになっています。
バンフの街かど2
いっぱいの道案内標識。目的地の標識を探すのにちょっと手間取りそうです。
右は街角のマンホールのふた。バンフはほとんどの通りが動物の名が付いています。これは「カリブー通り」のマンホールのふた。
エルク
野生動物が見たい、そんな思いがいっぱいで車ではきょろきょろと探していましたが、エルクは平気で街中に出てきています。
発情期、子育て中は気が荒くなっているから傍には近寄らないでとホテルの部屋に注意書きがありました。
いずれの写真も動物園内ではありません。
野生動物除け
街中にエルクは頻繁に出没し、地リスもいっぱいいるようです。また、クマも出ます。入ってほしくない場所にはすのこの様な通路があり、クマが荒らさないようにと一工夫されたゴミ箱が設置されています。ゴミ箱は持ち手の置くまで手を入れてレバーを押さなければ開きませんでした。なるほどと思える工夫です。
気儘に観光
バンフの観光・生活の足であるロームバス。街中を約40分で巡回しており、ルートは4つ。1回乗車200円、シニアは100円(円換算)。
色々な動物が描かれており、窓がないようですが車内からはしっかり外が見えますよ。
右はサルファー山観光のゴンドラです。
バス・ゴンドラを使って1日タップリ自由に遊んできました。バスの乗り間違えも楽しい思い出です。
インディアン博物館
ボウ河畔にある先住民族の博物館とお土産屋さん。店内の写真を撮らせてもらったのでちょっぴりお買い物もしてきました。
博物館は先住民族の歴史や生活が良く解り、結構興味深かったです。
ちなみに「インディアン」はカナダでは差別用語となっており、現在では「ファースト ネイションズ(先住民の意)」等と呼ぶのだそうです。
カナダのおいしいもの
ビール2種。「グラスホッパー」はちょっと癖のあるビール。「カナディアン」は軽めかな。個人的にはここにはない「コックニー」が好みですね。
右はアルバータ―ビーフ。
二人で16オンスということで約450g。写真は一人前ですよ。さっぱりとした食べやすい牛肉で、肉好みではない夫もぺろりと平らげていました。焼き加減はもちろんレア。赤み肉ですから焼きすぎは禁物。
和食
海外に行くとその地でしか食べれないものを食べるのも旅の目的の一つ。ということで日本食には興味を持たなかったのですが、今回は海外の日本食はどんなだろうと体験してきました。ジャスパーのすし屋は、海外ならばネタはこんなものだろうと納得。インスタントは味は日本とほとんど同じ。バンフのフードコートで食べた弁当は「ふ〜ン、まずまず良し」、焼きそばは味はそこそこでしたが、麺はうどんみたいに太かった。
野生の動物
道路わきで悠然と餌を探している大きなクロクマ。毛がつやつやとしてきれいでした。
右のビッグホーンは夏毛への生え変わり時期でボロボロです。その生え変わりに必要な栄養素をとるために道路に出るとか。見物の車が数台周りを囲んでも平気で土をなめていました。大きな角は成獣、角が短いのはきっとヤングマンなのでしょう。取り合いの小競り合いもありました。この道は午後8時から翌朝8時までは野生動物の為に通行止めになるそうです。
地リス 
ジャスパー、ボーベール湖畔を夕方散歩しているときに見つけたたくさんの穴。地リス(レッドスクワレル)の巣穴でした。活動が始まる時間帯だったのかあちこちで見かけました。カササギに追いかけられて木を登り、枝から枝へ飛び移って逃げるのも見ることができました。
岩場のリスたち
左 ゴールデン マントルドグランドスクワレル
右 リースト チップマンク
右のリスはカナディアンロッキーでは一番小さなリスです。
この2種のリスはサルファー山の岩場にたくさん住んでいるようで、観光客を全く気にせずに気儘にエサを拾ったりして動き回っていました。その姿の可愛さはいっぱいに撮りましたが、さすがにツーショットは撮れませんでした。
 鳥 
左 ブラウン ヘディッド カウバード
駐車場で出会ったのですが、人を怖がるのではなく就いてきました。牛の背に止まったりする鳥なので人慣れしているのでしょう。
右のきれいな赤い頭の鳥はサルファー山の岩場で出会いました。巣作りをするのかメスが細長い枯草を2,3本加えると番で飛んでいきました。名前が分かりません。
 虫 
青いきれいなトンボは糸トンボの仲間のようです。植物の上に止まった時に緑を背景に撮ろうとしましたが、なぜか赤いレンガの上にしかおりませんでした。写真を大きくしてみて初めてきれいな青に気づいた小さなトンボです。
花に止まっているのは蝶か蛾か?
小さなハエみたいな虫は多かったのですが、この蝶みたいに目に留まる虫はあまりいませんでした。
植物
左 松ぼっくり2種。
イチゴみたいな形のものは先住民が住居用のテントを張る時にその柱として使った木の松ぼっくりです。これは寒冷地にもかかわらず温度が45度以上ないと発芽しないそうです。したがって山火事が起こった後に一番に芽吹いてくるのがこの木だそうです。
右 大きなコブは木が虫などによって傷つけけられた時に自身でその修復をするためにこのようになるそうです。結構あちこちにこのような木はありました。
高山植物
ジャスパー、バンフなどの観光拠点は標高の高いところにあります。それで高山植物が比較的身近で見ることができました。いっぱいに写真を撮ってきました。
デジカメ遊びでそれをアップしておりますので、そちらもご覧ください。

カナディアンロッキーの花々へは
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